診療案内Medical Treatment

まきづめ・かんにゅうそう巻き爪・陥入爪

爪は根元で作り出され、先へ押し出されるようにして少しずつ伸びていきます。足の爪がのびるスピードは2日で0.1mm程度と言われています。足の爪は体を支え、つま先に力を込めやすくします。また、足の指を保護する意味もあります。足の爪の変形によるトラブルは多く、日本人の10人に1人が悩まされているという報告もあります。巻き爪や陥入爪が有名で、予防には正しい爪切りなどが大切です。


1.巻き爪 (まきづめ)

爪が曲がり、前から見ると筒や「の」の字ののように見えるものをいいます。爪の下にある皮膚を圧迫して痛みがでることもあります。足の親ゆびによくみられます。つま先に負担がかかる靴を履いたり、白癬菌に感染することも原因になります。

治療法

爪切り指導

爪の角を斜めに切ると巻き爪が悪化します。先端はまっすぐに切り、白い部分が約1mm見えているのが理想的と言われています。

手術療法

局所麻酔を行い、爪を一部分切除します。爪の根元にある爪を作り出す爪母という部分を薬液で破壊し、巻いていた部分の爪が生えてこないようにします。薬液を用いずに爪母を切除する場合もあります。治療後は、もともとの爪の幅よりも狭い爪が生えてきます。

爪矯正(自費治療)

爪の先端に2か所穴を開けて超弾性ワイヤーを通します。ワイヤーの力で爪を平坦な状態へ矯正します。数か月ごとにワイヤーを入れ替える必要があります。 爪の両端にワイヤーをひっかけて捩じりあげて爪を平坦な状態へ矯正するやり方もあります。爪が伸びるとワイヤーも一緒に爪先の方向へ移動します。


2.陥入爪(かんにゅうそう)

爪の先端が皮膚に食い込んで、炎症を起こし赤くなったり腫れたり痛みを生じたりする状態です。出血しやすいぶよぶよとした肉芽組織が形成され、悪臭を伴う場合もあります。
陥入爪と巻き爪は別の病気ですが、陥入爪と巻き爪は合併することもあります。爪の外側を短く切る、いわゆる深爪が原因で起こります。

治療法

コットンパッキング

トゲのように爪の端が皮膚に食い込んでいる場合は爪を少し持ち上げてコットンを詰めていきます。比較的症状が軽い陥入爪の場合は、状態の改善が見込まれます。

テーピング

爪が食い込んでいる皮膚をテーピングで引っ張り、爪と皮膚の間に隙間を作ります。この方法も症状が軽い陥入爪の場合は、改善が見込まれます。

人工爪

深爪で欠けた爪の部分を樹脂で補充します。痛みを伴うことが多く、局所麻酔を行います。

手術療法

原因となっている爪を切除し巻き爪を合併している場合は爪母を薬液で破壊することで巻いた爪の部分は生えてこないようにします。

爪矯正(自費治療)

巻き爪と同様にワイヤーを用います。


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